国内唯一のドラムヘッドメーカーとして知られるアサプラヘッド。
今ではそのラインナップも数多く存在します。
今回は、そんなアサプラ様のエンドーサーとして5年製品を使い続けた私のおすすめシリーズ3選と、細かいラインナップを解説して行きたいと思います。
品番の見方
現在、アサプラ様の製品ラインナップは数多く存在します。
同じシリーズの中でも細分化されているため、品番の見方をご紹介します。
①シリーズ品番(ST、PE、S2など)
②基本的にはここは未明記の場合が多いです。Lightなど、特別な品番のみ
③厚み(250/標準、300、188、などシリーズによってはない厚みもあります)
④加工またはフィルムの種類です。(※C、CD、SWC、T等)
※Cはコーテッド、CDはコーテッド+ドット、SWCはホワイトフィルム、Tはコーテッドなしのクリア
⑤サイズ(インチ表記)
つまり、図の品番は
STシリーズの、Lightで、250の厚み、コーテッドの14インチという意味です。
もう一つだけ例を挙げていきます。
ST-300TD12
の場合、STシリーズで300の厚み、コーテッドなしのクリアで、ドットつき12インチという意味です。
では、いよいよおすすめのご紹介です。
STシリーズ
数あるアサプラさんのラインナップの中からまず始めにおすすめするのは、ストレート、スタンダードの意味を持つSTシリーズです。
その名の通りアサプラ様のスタンダードシリーズです。
素材:PETフィルム クリア(無表記)/スムースホワイト(加工のところにSW)
厚みは:075/150/175/188/250標準/300
※075はスネアサイド用
仕上げ:クリア(T)またはコーテッド(C)
オプション:ドット
Light/HEAVYあり
他メーカーのヘッドと比べると、全体的に重く、サウンドも太くしっかりとした印象です。
フィルムは硬めの印象。
また、感覚的に厚いと感じます。
私自身はスネア用に使うことが多いです。
おすすめ品番
ST-L250C14(STシリーズ、light、250の厚み、コーテッド14インチ)スネア用
ST-250SWC14(STシリーズ、250の厚みホワイトフィルムコーテッドあり14インチ)スネア用
ST-188T10,12,14(STシリーズ、188の厚み、クリア10インチ12インチ14インチ)トム用
lightにすると50g程軽量化され、より明るくオープンなサウンドになります。
また、SWCは通常のクリアフィルムよりも打感、音色共に柔らかく、暖かみが増します。(私は木胴のスネアによく使います)
188の厚みはトムのボトム側に使われることも多いですが、私はトムの打面側に使うことが多いです。
明るい音色に程よく倍音が加わった太いサウンドになります。
S2シリーズ
S2ヘッドは他メーカーでも言わずと知れた2plyヘッドをアサプラ様で製作したものです。
このシリーズは、厚みの表記が数字ではなく、L(ライト)、M(ミディアム)、H(ヘビー)です。
例:S2-MC12(S2シリーズ、ミディアムの厚み、コーテッド、12インチ)
他メーカーで既存の厚みと同じなら、ミディアム、それを基準により明るいサウンドはライト、より強烈なサウンドはヘビーをおすすめします。
また、T(クリア)仕様とC(コーテッド)仕様があり、クリアはより明るく、コーテッド、より暖かみのあるサウンドになります。
また、S2にはブラックフィルム仕様もあります。
ブラックフィルム仕様は、従来のフィルムより打感もサウンドも柔らかいです。
また、2plyにしたときの最大の特徴は、違う厚みのフィルムを 2枚重ねて使用した時特有の【分離感】です。
例えば、トムとフロアの3点にこのヘッドを張った場合、共鳴が少なく、一つ一つのトムの音がはっきりと立つようになります。
個人の好みによりますが、私はこの【分離感】が病みつきになり、最も理想のサウンドを作ってくれるヘッドだと思っています。
おすすめ品番
S2-MT任意のサイズ(S2シリーズミディアムの暑さ)
S2-BK任意のサイズ(S2シリーズBlackフィルム仕様)
S2ヘッドはクリアかつ太いサウンドが良いところだと思っているため、個人的にはコーテッドなしのクリアしようか、Blackフィルムをおすすめしています。
BOOMヘッド
BOOMヘッドは、メッシュヘッドの一種です。
メッシュヘッドは元々ドラムやエレドラの消音のために作られたものですが、打感だけは本来のヘッドかけ離れたものになってしまう傾向にありました。
そんな悩みを解決してくれたのが、アサプラ様からリリースされたこのBOOMヘッドです。
打面に特殊な加工を施すことで、打感をプラヘッドへと近づけ、同時にメッシュ特有の打音も軽減されました。
このヘッドを既存のエレドラに張ればよりアコースティックドラムに近い打感が得られます。
また、アコースティックドラムにこのヘッドを張り、エレドラのサウンドモジュールとトリガーマイクを使えば、アコースティックドラムをエレドラ化することもできます。
サイズは各種ラインナップされているほか、カラーバリエーションも3種あります。
お持ちのエレドラをより進化、あるいはアコースティックドラムをエレドラ化してみたい方におすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ドラムヘッドメーカーアサプラ様の製品の中から厳選した3種類の製品をご紹介いたしました。
まだまだおすすめできる製品は沢山ありますので、それはまたの機会にご紹介致します。
これを機に、どれか一枚でもご購入いただけると幸いです。
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