スティックコントロール、ポートレート、アクセント&リバウンド等、様々な教則本が存在します。
今回はそんな数ある教則本の中から、私が特に勉強になったと感じた3冊をご紹介します。
はじめに
今回は全てのドラマーにおすすめできる教則本を3冊ご紹介しますが、教則本は飽くまでも【習ったことを実践する例】です。
もしも、ドラム、打楽器の完全な初心者の方がこの記事をお読みになっている場合は特にご注意ください。
この記事は、スティックの握り方や奏法などをある程度持っている方向けに書いています。
上記のことも含めて1から始められる方は、まず先生を探すところから始めましょう。
その後、ある程度奏法が身についてからこの記事の教則本を始めてみてください。
先生を探そうにも全くツテがないと言う方のために、私が所属しているオンライン教室のリンクを貼っておきます。
参考にしてみてください。
スティックコントロール
私がこの教則本にであったのは高校生の頃でしたが、その頃から今でもよく練習に使っています。
この教則本を一言で表すならば、「ルーディメントの基本」です。
ピアノでいうところのハノンですね。
図のような譜例が延々と続きますが、これをありとあらゆる手順で繰り返します。
そして極めつけは1ページ目の1番下に書かれている文です。
Repeat each exercise 20 times
つまり、「各練習を20回繰り返すこと」
簡単にできることではありませんが、この教則本の全てを自分のものにして音楽に反映させるには必要な回数だと思います。
むしろ20回では足りないかもしれません。
この教本は本当に基本的なことをマスターするための物なので、全ての練習番号を息をするように叩けるようになって初めて意味があるのです。
ですから、20回という回数は飽くまでも目安であり、マスターできていないのであれば30回でも40回でも100回でも繰り返し練習する必要があります。
ちなみに私は試しに全ての番号を20回ずつやってみたことがあります。
ただひたすら一日中やってましたw
どちらかというとこの教則本はそういうものではなく、毎日コツコツやるべきだと思いますがw
まずはできる手順を増やす意味でもとても大事な教則本ですので、できるところまでを何度でもやってみましょう。
Collection Drum Solos
スティックコントロールを「ルーディメントの基本」とするならば、Collection Drum Solosは
「ルーディメントの入門編」です。
曲集になっているので、1冊全て叩けるようになる頃には実際に曲を演奏する歳にも応用できるようになっていると思います。
これは飽くまでも個人的な考えですが、この教則本で練習をしている段階で左右を均等に叩けるようにしておくことが大事です。
誰もが利き手の方が上手いので、しっかり反対の手も練習しておきましょう。
ここでしっかり癖をなくしておかないと、後々苦労することになると思います。
Portraits In Rhythm
この教則本は、先の2冊とは少し違います。
まず、この教則本においては、ルーディメンとはあまり関係ありません。
この教則本を一言で表すなら、「小太鼓を使ってメロディーを演奏する」です。
ソナタ形式やロンド形式等で書かれた小太鼓ソロの50曲集です。
各曲ごとに解説(英語)も書かれていますので、明確なイメージを持って練習できます。
その上で高度なテクニックも要求されますので、音楽性とテクニックの両方を同時に磨くことができます。
手順の指定はほとんどありませんので、ルーディメントに当てはめて考える必要はありません。
また、小太鼓用の教則本だけでなく、ティンパニ用と鍵盤楽器(マリンバまたはシロフォン)用の教則本も出ていますので、そちらも併せて練習してみると、1曲の楽譜を多角的に勉強できます。
音楽大学の入試課題としても使われていますが、この教則本については入学後の勉強にも使えると思います。
打楽器のこと、音楽のことを教える教材としても使えます。
一押しの本です。
あとがき
いかがでしたか?
今回は全てのドラマーにおすすめの教則本3選でした。
打楽器の教則本は他にも沢山ありますので、今回ご紹介したものは飽くまで例だと思っていただければと思います。
ドラマーが100人いればおすすめも100通りあります。
今回の記事は、無数にある教則本のどれから手をつけたら良いかわからない方の参考になればと思って書きました。
まだまだおすすめしたい教則本は沢山ありますので、またの機会にご紹介いたいと思います。
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